プリンターを直接LAN接続して共有しよう
プリントサーバーとはプリンターをLAN上に直接接続するためのアダプタのようなものです。通常プリンターはPCにUSBもしくはパラレルで直接接続(ローカル接続)し使用しますので、プリンターを共有設定にしてもつながっているPCの電源が入っていなければ(厳密に言うとOSが起動していなければ)他のPCからプリントすることができません。
プリントサーバーは簡単に言うとこのローカル接続されたPCの役目を果たします。LAN上のPCからプリント信号を受け取るとプリンターへデータを流します。ただそれだけなのでサーバーといっても非常にコンパクトなものになっています。
プリントサーバーを使えばLANケーブルと電源が来ている場所ならばどこでもプリンターを設置できるようになります。また無線LAN環境では無線LAN対応プリントサーバーを使えば電源のみで設置可能です。
プリンターをLAN上で共有するということはプリンターがPCから離れている場合がほとんどですから、オンラインの状態、インク残量、紙切れといったプリンターステータスをPCから確認できる双方向通信に対応しているプリントサーバーが便利です。プリント指示を出してプリンターのところに行ったら紙がなくなっていた、ということもなくなります。
逆にデメリットとして考えられることは
- プリントサーバー自体に電源が必要。プリントサーバーの電源は常にON状態なのでプリンターの使用頻度によっては電気が無駄になるケースもある。
- 導入時、各PCにネットワークプリンターの設定およびプリントサーバー自体の設定に必要なソフトをインストールする必要があるので多少手間が掛かる。
- 双方向通信対応モデルはやや高価。下手をするともう1台プリンターが買えてしまう。
Windowsレベルの共有プリンターで不便さを感じたらプリントサーバーの導入時期かもしれません。全てのPCからいつでもプリントできる便利さを感じてください。
以下は管理人が推奨するプリントサーバーです。
有線LAN接続モデル
Buffalo LPV3-U2S
初めてでも簡単に設定できるWindows用簡単設定ユーティリティ「LPV3マネージャ」添付。ビギナーでも安心して導入することができます。
- USB 1.1 2.0対応
- 対応OS
Windows 7/Vista/XP/2000
コレガ CG-FPSU2BD
在来機であるCG-FPSUBDをUSB2.0に対応させた機種。連続高速印刷にも余裕を持って対応することができるので比較的新しいプリンターをお使いでしたらこちらがオススメ。
- USB 1.1 2.0対応
- 対応OS
Windows Vista/XP/2000
プラネックス Mini-102M
双方向通信プリントサーバーとしては比較的安価な機種なので導入しやすいのがメリット。各種設定をブラウザからできるのもビギナーにとっては嬉しい機能です。幅広いOSに対応しているのもウレシイ。
- USB 1.1 2.0対応
- 対応OS
Windows 7/Vista/XP/2000/Sever 2003
Mac OS 10.4/10.5
Linux
無線LAN接続モデル
コレガ CG-WLFPSU2BDG
USB 2.0/1.1に対応し、LAN側が100BASE-TX/10BASE-TとIEEE802.11b/gの無線LANに対応した外付け型プリントサーバです。無線LAN以外の性能は上記「CG-FPSU2BD」と同等です。IPフィルタリング機能によりアクセスできるPCを制限できるため、例えば子供が使うPCからは印刷不可といった設定も可能です。
- USB 1.1/2.0対応
- 対応OS
Windows Vista/XP/2000
プラネックス Mini-102MG
有線/無線LAN対応、双方向通信対応のプリントサーバーです。有線LANは10/100Base-TX、無線LANはIEEE802.11b/gでWEP、WPA、WPA2に対応しています。設定をブラウザーから簡単にでき、インク残量や用紙の状態などをPCから確認することができます。
- USB1.1 2.0対応
- 有線LAN 10Base-T、100Base-TX
- 無線LAN IEEE802.11b/g WEP、WPA、WPA2
- 対応OS
Windows 7/Vista/XP/2000/Server2003
MacOS 10.4/10.5
Linux - スキャナ搭載複合機のスキャンデータ取り込み可能