nkさま邸LAN工事その1”天井点検口新設、CD管配管”

品川区に新居をご購入された「nk」さまよりLAN工事のご依頼を頂きました。中古住宅のリフォームが終了してこれからお引越しになる前の時間を利用してLAN工事に伺いました。

建物の構造  :  在来軸組み工法2階建て木造住宅2LDK
販売体系  :  中古住宅(リフォーム済み)
完成日  :  1995年(住友林業による注文住宅)
ネット回線  :  NTT東日本 フレッツ光

ご希望

  • NTTのフレッツ光を導入してネットと電話(ひかり電話)を導入したい。将来的にはフレッツテレビも導入したい。
  • リビングにルータを設置するか、可能であれば何れかの天井裏等に設置して機器を隠したい。
  • 1Fリビング、2F和室及び洋室にCat6ケーブルを配線したい。
  • CD管を配管して配線できれば理想的。

早速現地にお邪魔しまして配線計画を練るところからスタートです。

1F平面図

nkさま邸1F平面図

既存のテレビコンセント及びテレホンモジュラの位置にLANケーブルが配線できればベストとのご希望ですが、確かにそうですね。欲を言えば外壁部分へも配線できたら最高です。

リビングの玄関側にあるテレビコンセントの壁は中空壁なので、ダウンライトの穴を使えば配線できそうです。

既存の電話線はリビングのキッチン側に来ていて、屋外の導入口からここまでは配管が通っています。しかしこのままではリビングに光ファイバーの端末装置(ONU)を置くことになってしまうので何とかしたいですね。

2F平面図

nkさま邸2F平面図

6畳の和室と広い洋室だけのゆったりとしたレイアウト。各部屋1箇所にLANケーブルの配線がご希望です。和室の押入れ内天井に点検口が設置されているので、天井裏に上がることができます。天井裏の状況によりLANケーブルを配線する場所を確定することができるでしょう。

配線プラン

キッチンの天井に点検口を設置して天井裏にアクセスできるようにし、そこから電話用配管のあるボックスまでCD管を配管します。CD管があればNTTは光ファイバーを通してくれるので天井裏にONUを置くことができます。

点検口を起点にして各部屋へ配線(できれば配管)するのがスマートと考えました。2Fについては現段階では和室、洋室ともに入口を入ってすぐのところへの配線を予定しています。

では、作業の様子をご覧下さい。

1Fリビングの配線

1Fリビング既存テレビコンセント
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1Fリビング玄関側にあるテレビコンセントです。既に配線器具と埋め込みボックスを外した状態です。

ここには以前ケーブルテレビを利用していたとのことで、その名残があります。(穴の隣にもテレビコンセントがある)

壁の向こう側にあるダウンライトを使って通線
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壁の向こう側にあるダウンライトの穴を使って通線をします。

ダウンライト穴の中の様子
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ダウンライトを外して、中の様子をデジカメで撮影しました。

電源ケーブル(グレー:左)と同軸ケーブル(黒:右)が見えるので、ここに呼び線を落とせば下まで行くはずです。

※ダウンライトの外し方は埋込照明器具の外し方でご紹介しています。

通線スチールを穴に入れる
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通線スチールをダウンライト穴に入れ込みます。

通線スチールが通った
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目的の場所まで通線スチールを通します。中空壁であれば、そして近くに天井裏へアクセスできる穴があれば特に難しいことはありません。

天井裏のルートを確保するためキッチン側のダウンライトも外す
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キッチンに設置する点検口までのルートとして、もう一方のダウンライトも外して天井裏を通します。

スケールを天井裏に入れて
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スケールを天井裏に入れて、もう一方のダウンライト穴まで伸ばします。

天井裏のルート確保
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スケールが出てきました。スケールは直進性がいいのでこういう時にとても重宝します。壁コンセントの穴から天井裏に呼び線を通す時もこの直進性が威力を発揮します。

呼び線を通しておく
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スケールに呼び線をつけてとりあえず通しておきます。

天井点検口の設置

キッチン天井に点検口を設置
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続いてキッチン天井に点検口を設置します。

マグネットを使って下地の位置を調べているところです。

穴あけ位置を卦書く
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穴あけ位置が決まりました。穴あけの線をケ書く時はあらかじめ点検口と同じ大きさに切ったダンボールなどを用意すると作業しやすいです。

穴あけ終了。疲れました・・・
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穴あけ完了!とても苦労しました・・・

というのは、下地の野ぶち材が縦横両方向とも二重に入っていて、しかも切断したところに釘が入っていて素直に切れてくれませんでした。

釘がある部分はそのままでは切れないので、切る線を少しずらして釘を迂回しました。(画像で下地が少し出っ張っている部分が釘があったところです・・・)

点検口の外枠取付
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点検口の外枠を取り付けます。枠を取り付けただけで不思議とものすごく仕上がったように見えます。

内蓋を作ってはめ込む
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切り取ったボードのサイズを調節して内蓋を作ります。

今回は白い点検口を使用したので、より違和感なく天井に馴染んでくれました。

天井点検口の詳しい設置方法を「天井点検口の設置方法」でご紹介しています。あわせてご覧下さい。

光ファイバーのための配管

既設配管のあるボックスにCD管をつなぐ
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光ファイバーの終端装置(ONU)を天井裏に設置するために、電話用の既設配管があるボックスと天井裏とをCD管で接続します。

点検口から通線スチールを落とし込んでボックス穴から引き出します。

点検口から通線スチールを通してCD管を接続
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通線スチールにCD管を接続して配管します。

ここは比較的距離が短いのでスムーズに作業が進みます。

CD管を埋め込みボックスに接続
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既設埋め込みボックスにCD管を接続します。

元々の配管は壁の中に残っている状態です。ボックスが配管から外れてくれたので作業しやすかったです。

埋め込みボックスを壁の中に戻す
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埋め込みボックスを元に戻します。

天井裏側のCD管の処理
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適当にサドルで固定
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点検口の近くまでCD管を配管
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天井裏側のCD管処理を行います。

配管に無理がないように、電源線と平行にならないように注意しながら配線しやすい位置にサドル(白く見えるCD管支持材)で固定します。

天井裏に電源コンセントを設置すればONUを設置する準備は完了です。

2F和室への配線

和室の電源コンセント外して壁の中を探る
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和室への配線は入り口入って右側にある電源コンセント部にご希望です。ここを開けて呼び線を通してみます。

壁の厚みが多少あり、また壁が奥まっているので中の様子がよくわかりません。呼び線をなるべく真っ直ぐにして1F天井裏に通じる隙間がないか手探りで探します。

呼び線がスムーズに入れば落としこめた証拠
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呼び線がスルスルと入っていけば1F天井裏に落とし込めたことになります。点検口から呼び線を探すと手の届くところに出てきていました。

和室への配線はこれで確保できました。

呼び線にLANケーブルをつないで通す
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呼び線にLANケーブルをつないで通します。併せて壁の穴を広げてLANコンセントを設置できるようにします。

はさみ金具を使って仕上げ
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ここは和室のため壁が柱に対して奥まっているので、2連の埋め込みボックスを設置することができませんでした。

はさみ金具にて電源コンセント及びLANコンセントを固定して仕上げました。

2Fから1Fへケーブルを通す隙間がけっこうあったりするので、手間と時間を掛ければ着々と作業が進むわけではありますが、ボリューム満点の工事なのでなかなか進んだ感じがありません。コツコツと確実に作業していく気持ちであせらずに頑張ります。

次のページでは2Fから1F天井裏へCD管を通して配線、通線が終わったら端末処理という作業をご紹介します。

nkさま邸LAN工事「その2」