「どらあい」出張LAN工事の記念すべき?初依頼を、川崎市内に新築一戸建てをご購入されたYGさまより頂きました。丘陵地に造成された閑静な住宅街にあるピカピカの一軒家に伺っての詳細なLAN工事事例をご紹介します。
建物の構造 | : 木造在来軸組み工法2階建て4LDK+ロフト |
販売体系 | : 建売住宅 |
完成日 | : 2007年3月 |
YGさまのご希望
- 1F和室を除く全ての部屋にLANケーブルを配線したい。配線先はテレビコンセントのあるボックスへ。リビングについてはテレビ設置予定場所の裏と電話線用配管のあるスイッチボックスの2ヶ所へ配線。
- 光ファイバーでのIP電話を利用したいので電話線用配管のあるスイッチボックスに電話用のモジュラジャックを設置。
- スカパーのPPVを利用したいので、リビング内テレビ設置予定場所の裏に電話用モジュラジャックを設置。
このご希望に沿って、LANケーブルの埋め込み配線が可能かどうかを見極めながら調査・配線経路を考えます。
1F平面図
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写真① まずは既設の天井点検口である浴室点検口から調査開始です。これは浴室から洗面所方向の様子。 電話線用配管のCD管が見えるはずですが、太めの野ぶち受けが邪魔をして場所がよくわかりません。 |
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写真② 洗面所にあるダウンライトを外して、天井裏の様子を撮影。左手手前が浴室方向です。 浴室からは見えなかったCD管が下に向かって配管されている様子がわかります。 |
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写真③ CD管が配管されているボックスを開けてみます。CD管をここまで通すのに特に問題はなさそうです。 ここから浴室天井裏までCD管が配管できればONUを浴室天井裏に設置することができ、さらにここにLANコンセントとテレホンモジュラが設置できるようになると思われます。 |
2F平面図
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写真④ 2Fの各部屋にテレビコンセントがあり、全てにLANコンセントを設置したいとのご要望ですので、まずは埋め込みボックスを外して中の様子を調べます。 ここは主寝室のテレビコンセントボックスです。 |
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写真⑤ 壁の中の様子です。残念ながら1F天井裏に通じるすき間が全くない状態です。 アンテナ線(同軸ケーブル)が1F天井裏から立ち上がって配線されているのですが、穴を開けて配線されています。 |
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写真⑥ 同軸ケーブルが通っている穴は少しスペースに余裕があるようなので、細い針金を呼び線にしてLANケーブルをつけて通してみました。 浴室天井裏から見ると、通したLANケーブルが見えました。(水色の線) |
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写真⑦ 2F主寝室以外の部屋とリビングのテレビ設置スペース裏への通線は、天井点検口を設置する必要がありそうです。 |
配線調査終了です。配線計画のご提案は以下のようになりました。
- LANケーブルの集約場所は浴室天井裏がベストと考えました。ONUやルータ等の機器も浴室天井裏に設置します。
- リビングの天井に点検口を設置することで、2Fの主寝室以外の2部屋とリビングのテレビ設置スペースへ配線が可能になると思われます。
- LANケーブル等は可能な限りCD管を配管して、その中に配線します。
当初リビング内の電話口付近にONUやルータを置こうとお考えだったようですが、配線や機器の設定が終わってしまうとランプの確認ぐらいしか用がなくなる機器たちなので、天井裏の方が見た目が良くなります、とお話させて頂きました。
また、リビングの天井に点検口をつけるのは新築ということもあって見た目をご心配されました。ご夫婦で相談して決断を下したいとのことです。
次のページでは、いよいよLANケーブル埋め込み配線の実際をご覧頂きます。