ドアホンと電話機の連携

パナソニック製ドアホンと電話機をドアホンアダプタで連携させる

パナソニック製ドアホンと固定電話機は機種に依りますが、ドアホンアダプター(VE-DA10-H)を使用することで電話機でドアホン対応できるようにすることができます。メリットとしては電話機の親機・子機でドアホン対応ができるようになり、例えば2階にいる時に映像は確認できませんがいちいちドアホンのある1階に降りる必要がなくなるということです。3階建て住宅ではより一層メリットを感じることができます。

最近のパナソニック製ドアホンはワイヤレス子機が付属していたり、Wi-Fi経由でスマホに接続できたりと、もはや電話機と連携しなくても家じゅうでドアホン対応できるような機種もラインナップされていますが、そういった付加機能を搭載している機種は上位モデルのみです。また、そもそも家電(いえでん、固定電話のこと)がないところも増えているので、電話機がなければ連携もできないことになります。

さて、ドアホンと電話機を接続する時に問題になるのは、ドアホンは通常壁掛けになっていて電話機の設置場所(テレホンモジュラジャック)とは距離があり、ドアホンアダプターと接続するのにケーブル類をどう配線するのか、電源はどこから取るのかという問題があります。ドアホンアダプターに付属している「専用接続コード」は長さが2mしかなく、その距離の中で接続させるのは正直難しいし、できたとしても見た目が悪くなります。さて、どうすれば使い勝手も良く見た目も美しく設置できるのでしょうか。

ここではパナソニック製ドアホンアダプター(型番:VE-DA10-H)を使ってテレビドアホンと固定電話機を接続する際に、見た目を美しく配線・設置する具体的な解決方法をご紹介します。

配線概略図

ドアホンアダプター配線概略図

ドアホンアダプターは接続が完了してしまえば操作不要になるので天井裏に設置します。天井裏で電話線とドアホンからの通信線(2極)、電話機へ行く6極6芯モジュラーケーブルを接続し電源に繋ぎます。上の図のピンク色の部分を浴室天井裏などに隠ぺいで設置することにします。

ドアホンアダプター付属の「専用接続コード」は専用となっていますが(上の図ではドアホンアダプターとファクス/電話機間の「モジュラー線」)実は6極6芯モジュラーコードです。「6極6芯」という部分が重要で(通常のモジュラーケーブルは6極2芯)電話の着信とドアホンからの信号を受けるのに必要です。これは一般的な部材でホームセンターや家電量販店などで購入することができるので付属ケーブルで足りない場合は必要な長さの物を入手するのですが、今回は自作をします。

必要部材

以上のものを使ってドアホンと電話機を連携させてみましょう。

ドアホンと電話機の現状
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管理人宅の様子です。ドアホンの横に電話機を壁掛けにしています。コードレスの子機も壁掛けです。

子機の下にあるのは、太陽光パネルの発電モニターです。

実は既にドアホンアダプターを使って連携済み
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実は既にドアホンアダプターを使って連携済みなのですが、写真のようにドアホンアダプターと電話機を専用モジュラーケーブルで直結しています。

専用モジュラーケーブルの長さが短く、天井裏のドアホンアダプターとの接続がギリギリです。

作業しやすいように機器を撤去
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作業しやすいように機器を撤去します。壁が汚い・・・

ボックスも外して呼び線を入れる
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埋込ボックスも外して上向きに呼び線を入れます。

ここのボックスは後付け用の2連パネルボックスです。元々ここの壁には何もなかったのですが、電話機を壁掛けにするために電源コンセントを新設しました。

浴室天井裏まで呼び線を通す
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浴室天井裏まで呼び線を引っ張り出します。

写真の手前側に浴室があり、その天井点検口から呼び線を引っ張っている状態です。

呼び線が点検口まで来た
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呼び線が点検口のところまで来ました。オレンジ色の線です。

実はケーブルキャッチャーを使って手繰り寄せてます。画像無くてスンマセン・・・

ボックス穴を広げる線を卦書く
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3連のスイッチボックスを設置するために穴を広げます。

右側に間柱があるので左側に広げますが、壁の中に手を入れてみて裏に何もないことを確認してから線を卦書きます。更に線上にカッターを入れて壁紙を切ります。

穴の拡張終了
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穴が広がりました。廻し引きノコギリを使っての作業です。

切る前に壁紙を切っているので切断面をキレイにすることができます。石膏ボードの切りカスが出るので、レジ袋を養生テープで壁に貼って養生しています。

通しやすいようにCD管の先端を加工
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通した呼び線にCD管を繋ぐのですが、CD管が壁の中を通りやすいように先端を加工します。

モールカッターを使って斜めにカットしました。

呼び線にCD管をつなぐ
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通した呼び線にCD管をつなぎます。単純にビニールテープぐるぐる巻きで。呼び線が抜けないようにしっかりと巻きます。

なるべく抵抗が少なくなるようにイメージしながら、浴室点検口から引っ張ります。

CD管が通った
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壁の中に筋交いがあって苦労しましたが、無事にCD管を通すことができました。

ビニールテープを外して呼び線は抜いてしまいます。

CD管にスイッチボックスをつないで
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CD管に3連スイッチボックスを接続します。

電源コンセントの位置は今までのままにする必要があるので、モジュラージャックを設置する左側にCD管をつなぎます。

電源コンセントを外してボックスを設置
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ブレーカーを落として電源コンセントを外し、電源ケーブル(VVFケーブル)をボックスの穴に通してから間柱に固定します。

点検口側のCD管も固定
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点検口側のCD管も適当に固定します。

今回は白色の「連結サドル」を使用しました。

通したCD管にLANケーブルを通す
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通したCD管にLANケーブルを通します。

このLANケーブルをモジュラーケーブルとして使います。モジュラージャックに接続するために導線の被覆を剥く必要があるので単線仕様のLANケーブルを使います。

6極6芯モジュラープラグの取り付け
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通したLANケーブルにモジュラープラグを取り付けます。

6極6芯モジュラープラグに左から

  • 白・茶
  • 白・青
  • 白・オレンジ
  • オレンジ

としました。ここでの順番は特に決まりはないので、プラグに差し込みやすいような配列にしました。緑色のペアは使わないので後ろに折り曲げます。

導線を挿し込んでカシめる
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RJ-11ピンアサイン
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導線をプラグに挿し込んでカシメます。カシメ工具はサンワサプライHT-500Rを使っています。

モジュラープラグのピンアサインは左の図のようになっていますので、ここでの配列は

  1. 白・青
  2. 白・オレンジ
  3. オレンジ
  4. 白・茶

になります。

ドアホンアダプターに接続
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ドアホンアダプターに

  • ONUからのモジュラーケーブル
  • ドアホンからの無極性インターホンケーブル
  • 今プラグを付けたLANケーブル

を接続します。部屋側のモジュラージャックをまだ取り付けてないので、電源は挿しません。

付属の金具を使って壁掛け
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ドアホンアダプターに付属の金具を使って適当な場所に壁掛けにします。

ピンアサイン通りに導線を接続
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部屋側のモジュラージャックの処理をします。

ワイヤーストリッパーで導線の被覆を剥いて、速結端子に挿し込みます。

取付枠に付けてモジュラージャックを取り付け
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取付枠にモジュラージャックを取り付けて固定します。

あわせて、浴室天井裏のドアホンアダプターの電源プラグを挿します。

完成。動作確認して作業終了
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今まで天井裏を通していた2mの専用モジュラーケーブルを短く束ねて電話機とモジュラージャックを繋ぎます。

動作確認をして問題がないようなので、各機器を元に戻し作業終了。完成です。

穴をふさぐ処理は後日
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今まで専用モジュラーケーブルを通していた穴を塞ぐ必要があるんですが、補修用のパテが手元にないので後日にします。

管理人の家は3階建てでドアホンが2階のリビングにあるので、各階に子機を置いてどこでも対応できるようにしています。映像が見れないので2階以外では誰が来たのか確認できませんが、それほど不便を感じることはありません。

今回の作業のキモは、LANケーブルをモジュラーケーブルとして自作するところですね。6極6芯のモジュラープラグとジャックを準備することで可能になります。導線のつなぎ方について賛否あるかと思いますが、正常に動作しているので大きな問題はないかと思います。

現状ではドアホンと電話機を接続するケースはもうそれほどないかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。

使用資材と工具

Panasonic
ドアホンアダプター
VE-DA10-H VE-DA10-H
Panasonic
6極モジュラジャック
WNT15669W WNT15669W
Panasonic
6極モジュラジャック
WNT15669 WNT15669
ノーブランド
RJ-11モジュラプラグ
6極6芯 RJ-11 6P6C
伸興電線
インターホンケーブル
0.65-2C切売販売IEV0.65-2C
サンワサプライ
ケーブル圧着工具
HT-500R HT-500R