電動ドリル・ドライバー

電動ドライバーってどこで選べばいいの?

電動工具でまず思いつくのが電動ドライバーです。でもその種類はものすごくたくさんありメーカーだけでもパナソニック、マキタ、日立、リョービ、ボッシュ・・・どれがいいのかわかりません。

ここではLAN工事に適した電動ドリル・ドライバーをピックアップしていきますが、その前に電動ドリル・ドライバーの種類についてご説明します。

1.電源方式の違い

まず、電源方式として充電式とAC式があります。どんな違いかはお分かりかと思いますが、メリットデメリットを簡単にまとめました。

充電式のメリット

コードレスなので移動しながらたくさんネジ締めなどをする場合重宝します。また屋外や天井裏など電源のない、或いは取りづらいところでの穴あけ作業などには充電式が便利。取り回しの良さは作業効率アップに繋がります。

デメリット

その都度バッテリー充電する必要があり、使用中はそのバッテリーを気にしながら作業しなければならない。

バッテリーは消耗品のため買い換える必要も出てくるのでコスト的に割高な面も。AC式に比べるとパワー・トルクともに落ちます。バッテリーがある分、重量が重くなるのもマイナスです。

AC式のメリット

回転トルクが落ちることがなく一定でパワフル。硬い物や深い穴あけにはACドリルでないと難しい。作業台を用いる等その場での作業にはこちらがオススメです。コンセントさえあればいつでもベストパフォーマンスを発揮してくれるので、安心で心強いです。

電池パックや充電器が要らないのでコストの面でも有利。また部品消耗度も少なく重量が軽いのも見逃せません。

デメリット

常に電源が必要なので移動を伴う作業には不向き。延長コードが必要になります。当然ながら電源がない場所では使用不可。

LAN工事はほとんどが屋内工事ですが、1箇所で作業することはまれで移動を伴う作業が中心になりますので基本的には充電式(コードレス)のほうが作業効率が上がります。天井裏にある梁に配管や配線を通すための穴を開ける作業といった場合でも、穴の大きさが比較的小さいのでコードレスでもカバーできることがほとんどです。穴あけ作業の場合、木工用のドリルビットを複数準備すれば問題なく作業できるでしょう。

電池パックとAC式の両方が使える機種もありますので多岐に渡る作業が予想されるのであればそういった製品を選ぶのも良いと思います。

2.機能の違い

電動ドリル・ドライバーの機能には大きく分けて3種類あります。それぞれについては以下のとおりです。

ドリルドライバー

基本的に回転の機能のみですが速度無段階変速などの機能があるものが普通です。ネジ締め・穴あけ(木工、金工)に向いています。また、クラッチの強さを調節することでネジの締めすぎによる山崩れを防止することができます。

インパクトドライバー

ドリルドライバーの回転に加えて回転方向に打撃する機能があります。ネジ締めなどで硬いものにネジを打ち込む時に打撃してより強く締めこみます。ネジやボルトの締め付けには最適ですが、穴あけの場合(ドリルとして使う場合)はドリルの刃が欠ける事があるので不向きです。

振動ドリル

回転方向の打撃ではなくねじ込んでいく方向(縦方向)に打撃する機能を持っているものです。コンクリートやモルタル、タイルなどの穴あけに向いています。クラッチはついていないのでネジ締めには注意が必要です。

※ひとつの電動ドライバーで上記の複数の機能を持っている物もあります。

3.最低限必要と思われる機能

無段変速機能

穴あけからネジ締めまで最適なスピードで調整しながら作業できる。穴あけの場合は位置を決めてから最初の削り出しが慎重に行え、ネジ締めはネジの山を崩す危険が少ない。

2スピード(HI/LOW)切り替えスイッチ

低速モードで力強い穴あけ、高速モードで距離のある穴あけと、作業内容によって使い分けることができる。数多くのネジ締めを行う場合も重宝する。

クラッチ機能/ドリルモード

クラッチはネジ締めの際のトルク(締め付ける強さ)を調節する機能。ネジのサイズに合わせた作業ができるので上記2スピード切り替えスイッチと併用することで最適なトルクでの締め付け作業ができる。

リチウムイオンバッテリー

リチウムイオンバッテリーは高容量かつ小型・軽量なタイプ。継ぎ足し充電が可能で持ちが良いので連続作業に向いています。本体と合わせた総重量が軽いので作業がはかどる効果も。高価なところが弱点。

4.結局どれがいいのか

管理人としては「ドリルドライバー」をオススメします。充電ドリルドライバーであれば上記「最低限必要と思われる機能」はついているものがほとんどなので、どれを選んでも間違いないとは思います。本体と充電器、バッテリー2個と収納ケースのセット商品がオススメです。

以下にオススメをまとめました。

Makita

充電式ドライバドリル DF471DSHX 定価 37,400円(税抜)

Makita DF471DSHX
  • 最大締め付けトルク 38N・m
  • HI/LOW 2スピードモード
  • 16段クラッチ+直結モードで締め付け・穴あけに対応
  • 無段変速コントロール
  • LEDライト搭載
  • 14.4Vリチウムイオンバッテリー 2本付属
  • 充電器、プラスチックケース付属

充電式ドライバドリル DF370DSH 定価 21,400円(税抜)

Makita DF370DSH
  • 最大締め付けトルク 30N・m
  • HI/LOW 2スピードモード
  • 16段クラッチ+直結モードで締め付け・穴あけに対応
  • 無段変速コントロール
  • 14.4Vリチウムイオンバッテリー 1本付属
  • 充電器、プラスチックケース付属

RYOBI

充電式ドライバドリル BD-123 オープン価格

RYOBI BD-123
  • 最大締め付けトルク 26N・m
  • HI/LOW 2スピードモード
  • 20段クラッチ+ドリルモードで締め付け・穴あけに対応
  • 無段変速コントロール
  • LEDライト搭載
  • 12Vニカドバッテリー 2個付属
  • 充電器、キャリングバッグ付属

AC式ドライバドリル CDD-1020 定価 11,000円(税抜)

RYOBI CDD-1020
  • 最大締め付けトルク 30N・m(低速モード)
  • HI/LOW2スピードモード
  • 20段クラッチ+ドリルモードで締め付け・穴あけに対応
  • 無段変速コントロール
  • ケース無し