LAN用圧着工具

LAN用圧着工具で自由な長さのLANケーブルを

LANケーブルを天井裏や壁の中に通すためは、コネクタの付いていないLANケーブルを先に通してからプラグやジャック(コンセント)をつける(端末処理をする)ということをしますが、その際に必要になるのがLANコネクタ用圧着工具です。

圧着工具と一言でいっても価格がさまざまで、3,000円~30,000円という広範囲になっています。どうしてでしょうか。

電動ドライバーのページでも書きましたが、プロの職人さんが使う工具は耐久性、堅牢性が要求されます。使用頻度が桁違いですのでハードに扱っても簡単に壊れない、しっかりした工具でないと作業効率が悪くなり役に立ちません。プロにはプロ用の工具なので必然的に価格が高くなるのは納得です。

私を含めプロではない(LAN配線が仕事ではない)人にとってプロ用工具は必要ありませんが、だからと言って安い工具でいいかということでもありませんので、まず押さえておきたい圧着工具の機能をチェックしてから価格の比較をしましょう。

押さえておきたい機能はラチェット機能です。

ラチェットというのは一方向にしか動かすことのできない機能で、この圧着工具の場合はコネクタをかしめる際に「カチカチカチ」と音がして、かしめ終わるまでハンドルが戻らない構造になってるものです。

もちろんかしめる途中で失敗や異常に気づいたときは解除できるレバー等が装備されているので安心です。そして最後までハンドルを閉めるとラチェットが解除されて正常に圧着完了となるのです。

ラチェット機能がないと、ちゃんと圧着できたかどうか判断しづらいのです。(既に圧着が完了しているにもかかわらずさらにハンドルを握ってしまうなど)でき上がったLANケーブルが正常に通信できなかったりすると、その原因として「コネクタの圧着が甘い」可能性も考えなければならなくなります。

確実に圧着するためにもラチェット機能付きの工具を選びましょう。圧着できたかどうかの判断が容易ですので自作ケーブルの信頼性が上がります。

以上の点を踏まえまして、私がオススメするラチェット機能付きのものをいくつかご紹介します。

カテゴリー6自作ケーブル用圧着工具

サンワサプライ HT-500R (推奨度:

HT-500R

カテゴリー6に対応した圧着工具は価格が高い傾向にありますが、この製品は比較的安価で入手しやすく、また同社製カテゴリー6対応RJ-45プラグ「ADT-6RJ-10」を使用することによりカテゴリー6に対応することができます。もちろん従来のカテゴリー5e対応プラグを使ってのカテゴリー5eケーブルを作成することもできます。LANケーブルの簡易皮むき工具「HT-308」付属。

エレコム LD-KKTR (推奨度:

LD-KKTR

RJ-45(8P)とRJ-11・RJ-12が圧着できる製品です。ラチェット機能付きで信頼性の高い圧着作業が可能です。

2008/12/16追記:

とらんくさんから以下の情報を頂きました。皆さんにもお伝えしたくページにアップさせていただきました。

いつも楽しく拝見させていただいております。

LAN用圧着工具のページで「カテゴリー5、5e自作ケーブル用圧着工具」「アーベルLPT-KTR」「エレコム LD-KKTR」の価格差について触れられていました。購入しようと思い、私も価格の差が気になってアーベルに問い合わせてみました。


このたびは、弊社製品についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。弊社製品につきまして、以下にご案内いたします。

本製品につきましては、RJ-45用のかしめ工具でございます。RJ-11での動作保証はできかねます。ご要望に沿えず大変申し訳ございませんが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。


メーカーとしてRJ11コネクタの動作保証をしているか否かの違いが、価格差に表れているような気がします。

両社のホームページを見ると確かに、アーベルはRJ-45専用のようにうたってますし、エレコムはRJ11コネクタにも対応しているようにうたってます。ご参考まで。

なるほど、アーベル「LPT-KTR」はRJ-11についてパッケージに作成手順を載せていますが動作保証していないんですね。とらんくさんは実際にこのアーベル「LPT-KTR」を購入されてRJ-11プラグを圧着されたとの事ですが、ご本人は特に問題は感じなかった、との事です。

この2機種を比較検討する際はその点も踏まえて選ぶといいみたいです。とらんくさん貴重な情報を送っていただきましてありがとうございました。m(_ _)m

2012/01/25追記:

当サイトの掲示板に「この工具でカテ6ケーブルは作成できますか?」との書き込みがありメーカーに問い合わせたところ

「エレコム製RJ-45プラグLD-6RJ45T10を使用することでカテ6に対応可能です。」との返事。

エレコムのカタログやサイトにはカテ6対応とは明記されていませんが対応しているようです。

カテゴリー5、5e自作ケーブル用圧着工具

エレコム LD-KKTP2 (推奨度:

LD-KKTP2

RJ-45(8P)コネクタ専用圧着工具。ワイヤーストリッパーは刃先を調節する機能がついています。単線ヨリ線両対応。

以下にご紹介するものは、プロ用の工具です。価格が高いぶん、ハードワークに耐えられる作りになっています。圧着する部分のダイスが磨耗してきても交換できるので長く使うことができます。

ジェフコム LMJ-55 (推奨度:

LMJ-55

LANプロ圧着工具。片手で圧着作業ができるL字グリップを採用。疲れにくく持ちやすい。

ジェフコム MJ-468N (推奨度:

MJ-468N

4P(RJ-12)、6P(RJ-11)、8P(RJ-45)に対応。ラチェット機構で確実な圧着、反発バネ採用で連続作業での効率がアップ。

ホーザン P-711 (推奨度:

P-711

8P専用圧着工具。圧着途中ではハンドルが解除しない成形確認機構付き。耐久性は折り紙付です。

いかがでしょうか。確実な作業はしっかりした工具から。いいものを選べば長く使えて結果的に安上がりになるし、道具に対する愛着も湧くというものです。

外皮むき工具を併用すると簡単・確実

LANケーブルにRJ-45プラグを付ける時LANケーブルの被覆をむく作業が必要ですが、外皮むき工具があると簡単で確実、スピーディーに作業を進めることができます。LANケーブルを自作するなら圧着工具とこの外皮むき工具をセットで使用すると良いです。

サンワサプライ LAN-TL9 (推奨度:

LAN-TL9

直径3.5mm~9mmまでのケーブル外皮を簡単にむくことができます。カテゴリー6ケーブルなどの太いケーブルにも余裕をもって対応、LANケーブルはもちろん同軸ケーブルにも対応できます。

サンワサプライ HT-308 (推奨度:

HT-308

直径5mm~6mmのLANケーブル専用簡易皮むき工具。ケーブルを挟んでくるっと一回転させるだけで外皮のみを切断することができます。同社製圧着工具「HT-500R」に付属しているものと同等品です。カテゴリー6ケーブルは太いので中の導線を傷つけてしまい使えないので、上記「LAN-TL9」を使用しましょう。