LANテスター

LANケーブルを自作するなら持っておきたいツール

LANケーブルテスターとは、自作したLANケーブルや埋め込み・露出配線したLANケーブルの導通テストをするための機械です。

具体的には、LANケーブルの端末処理(RJ-45プラグやLANコンセントの取り付け)をした際に正しく取り付けできているか、各端子がちゃんと導通できるかを確認するためのものです。

使用方法

ここでは、サンワサプライの「LAN-TST3N」という機種を使って説明します。この機種は親機・子機に分離できるので、配線済みのLANケーブルのように両端が離れた場所にあってもテストできます。

乾電池をセット
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1.親機側に電源(角型乾電池:006P-9V 1個)をセットしスイッチを入れる。(テスト用のヘンな電池が付属してる)
スイッチオンでパイロットランプ点滅
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2.パイロットランプが点滅し、テストできる状態になる。
正常導通確認
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3.LANケーブルを接続すると親機・子機両方の番号が書かれたLEDが順番に点灯していく。1から8までのLEDが順番に点灯すれば、ストレート結線で接続できていることになる。

親機・子機両側でLEDの点滅状態を確認できるので、埋め込み配線に便利。プラグのカシメ不足だったり、接点が曲がっていたりすると導通しないのでその番号のLEDが点滅しないことになり施工不良を見つけることができます。

実際に通信できるかはテストできない

このような簡易テスターは、導通を確認するだけで実際に通信できるかどうか、あるいはどのくらいスピードが出るのかといったことはテストできません。それらは両端にPCやHUBなど通信機器を接続してみて確認する必要があります。

極端に言ってしまうと、LANケーブルではなく他の同じ様な太さのケーブルでもRJ-45プラグの取り付けができてしまうとテスト結果は同じになります。また、LANケーブルを配線してテストが正常でも、配線ルート付近にノイズ発生源があったりすると通信不可になる場合もあります。そのような障害も発見することはできません。

あくまでも、端末処理が正常にできたのかをテストするものだということになります。その点をご承知置きいただきたいと思います。

高価なLANケーブルテスターも存在します。それらは導通はもちろん通信障害や接続スピードも測定できる高性能なものですが、価格が一般的ではありません。ここでは割愛させていただきます。

LANケーブルテスターいろいろ

サンワサプライ LAN-TST3Z

LAN-TST3Z

導通・断線・結線ミスチェックの基本機能に加え、STPケーブルを自作した時のグランド(アース)の有無もチェック可能。価格が安いのも魅力です。上記記事中の「LAN-TST3N」後継機。

  • RJ-45コネクタ付きのUTP・STPケーブル(EIA/TIA-568A/5868B)、RJ-11コネクタ付きのモジュラーケーブルの結線状態を簡単に調べることができます。
  • ケーブルの導通・断線・結線ミスやグランドの有無を調べることができます。
  • 子機(リモートユニット)が取外し可能で敷設済みのケーブルも容易にチェックできます。
  • 対応ケーブル:
    UTP・STPケーブル(RJ-45コネクタ) モジュラーケーブル(RJ-11コネクタ)
  • 付属品:006P-9V乾電池x1、収納ケース、取扱説明書

サンワサプライ LAN-TST5

LAN-TST5

RJ-45コネクタはもちろん、RJ-11、10BASE-2、トークンリングのピン状態も調査できます。また、PoEの状態もチェック可能。

  • PoEの有無を数秒で確認できます。
  • 電圧が12~36V(A class接続)または45~78V(B class接続)のどちらで給電されているかを判断し、PSEタイプを調べることができます。
  • IEEE802.3af/IEEE802.3at規格に準拠しています。
  • UTP・STPのRJ-45ケーブル(EIA/TIA-568A/568B、AT&T258A)、10BASE2のThin Ethernetケーブル、RJ-11モジュラーケーブル、トークンリングなどのピンの状態を調べることができます。
  • ケーブルの導通・断線・結線ミスやグランドの有無を調べることができます。
  • 親機・子機に分かれているので、既に敷設されているネットワークケーブルもテストすることができます。
  • 自動・手動スキャンの両方に対応しています。

    ※電源は006P-9V乾電池が別途必要です。

サンワサプライ LAN-T256652N

LAN-T256652N

付属のトーンジェネレータを使用することにより、ケーブルの長さやペア配線の整合性もチェックできます。

  • ケーブルの結線状態はケーブル長、結線(ショート・断線・結線ミス)、ペア配線の整合性をLEDチェック可能です。
  • 子機が取外し可能なので敷設済みのケーブルも容易にチェックできます。
  • プローブでの識別のための信号発生機能(トーンジェネレータ)内蔵、ネットワーク工事には欠かせないテスターです。
  • 対応ケーブル: RJ-45UTP・STPケーブル
  • サイズ・重量: W54xD124xH31mm・約106g(電池含まず)
  • 付属品: 4LR44電池(6V)、取扱説明書、保証書

ジェフコム LNC-210

LNC-210

1回でLAN配線の導通チェックと配線探査が同時に判別できます。BNCケーブルの導通チェックも可能。

  • CAT6対応(RJ45モジュラープラグ)
  • 音と光で判別しやすい
  • ケーブル敷設後の離れた位置でもチェックOK
  • 4つのターミナルで4本までのケーブルの識別が可能
  • オープン、ショート、誤配線、クロスケーブルの検出が可能
  • ローバッテリー表示付
  • パワーセーブ機能
  • 付属品:ターミナル4個、RJ-45パッチコード2本、RJ-45-BNC変換コード1本、BNC変換アダプタ1個、角型乾電池1個、ソフトケース

ジェフコム LEC-401

LEC-401

導通・長さ(各ペア)・配線探査 ボタン1つで測定開始!簡単操作!明確判定!

  • LAN配線(LANケーブル)に接続して「TEST」ボタンを押すだけ
  • 断線箇所(長さ)検知
  • 液晶バックライト付
  • オートパワーオフ機能
  • 電池交換お知らせ機能
  • 小型・軽量
  • 別売のオプションの使用で最大8ヵ所まで配線の導通と探査が差し替えでできる
  • CAT5/CAT6対応(RJ45モジュラープラグ)
  • 適合ケーブル:RJ45、Cat5/Cat6、UTP/STPケーブル、特性インピーダンス100Ω
  • ワイヤーマップ:オープン、ショート、誤配線、スプリットペア(5m以上)
  • ケーブル長測定:測定長 2m-255m、表示分解能 0.1m、誤差 ±10%+1m
  • 表示:LCD(バックライト付)
  • 使用電池:006P 9V アルカリ電池推奨
  • 電池寿命:約50時間
  • オートパワーオフ:無操作約2分で自動オフ
  • 使用温度範囲:5℃-40℃(80%RH以下)
  • 適合規格:EMC EN61326-1
  • 本体サイズ:130×56×38mm
  • 本体質量:160g(電池込)
  • 配線ターミナルサイズ:70×23×24mm
  • 配線ターミナル質量:25g