パネルボックスの使い方

後付けで設置できるのがパネルボックス

パネルボックスというのは後から埋め込むことのできるスイッチボックスのことで、日本間(にほんま)ボックスと呼ばれることもあります。(メーカーによって呼び名が違うのかな?)

通常のスイッチボックスでも後から埋め込むことはできるんですけど、間柱(まばしら)にボックスを固定するので間柱がないところには設置できません。また、間柱センサーなどで壁の裏にある間柱の位置を確認して穴あけをする必要があり、作業手順が多く、かつ難易度が高くなります。

もっと簡単に埋め込みボックスを設置できないのか?できるんですねえ、便利なものがあるんです。それが「パネルボックス」です。

「パネルボックス」の名前の通り、パネル(石膏ボード、コンパネ等)に固定して使います。だから間柱がないところでも固定できる。逆に言うとパネルの裏および周りが空間になっているような、壁の中が何もないところでないと固定できません。

では、使い方を見ていきましょう。

パネルボックス外観
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パネルボックス外観です。

メーカーは未来工業㈱、左が1連(型番:SBP)、右が2連(型番:SBP-W)です。他にも3連、4連、薄型タイプなどいろいろあります。カタログをご覧になれば使い方がよくわかると思います。

セパレータは着脱可能
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2連以上のボックスに付属するセパレータ(仕切り)は取り外すことができます。

セパレータの役目は電源線と信号線(電話線やLANケーブルなど)をひとつのボックスに導入するとき、信号線にノイズが乗るのを防ぐためのものです。と言っても完全に防げるものではないですが。

パネルボックス左側面
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ボックス左側面です。

上の部分にパネルをはさむツメが収納されています。

ツメが外に飛び出す
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ツメがついているネジを回すことによってツメが外側に飛び出します。

1連には2ヶ所、2連には4箇所ツメがついています。

更に回して固定する
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更にネジを回すことによって、ツメが手前に移動してきてパネルをはさんでガッチリ固定するしくみになっています。ナイスアイデアです。

ボックスの周りをケガく
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使い方は簡単です。

埋め込みたい場所にボックスをあてて周りをケガきます。

ケガいた線に沿って穴あけ
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ケガいた線に沿って壁に穴をあけて、パネルボックスを挿入。

ツメがついているネジを回していくと、石膏ボードにツメがかんでボックスが固定されます。ボックスが固定されれば埋込ボックスと同じですので配線器具、プレート取り付けとなります。(画像がなくてスミマセン)

このパネルボックスも埋込ボックス同様、ホームセンターなどで売っています。設置がとても簡単なこのパネルボックス、自分も初めてボックスを設置するときに失敗が少ないと思って使いました。

設置の際注意する点は、ケガくときに必ずボックスが水平になっているか確認することです。曲がったまま穴をあけてしまうと配線器具やプレートもそのまま曲がってしまいますので、水準器を使って水平を出してケガいて下さい。

水平を出すというのはこのパネルボックスを使うときに限ったことではないのですが、特に失敗につながりやすいです。ご注意ください。

未来工業 パネルボックス

未来工業 パネルボックス深型

パネルボックス深型には、以下のCD管を直接固定することができます。

  • 1個用には呼び16のCD管1本
  • 2個用には呼び16及び22のCD管2本
  • 3個用には呼び16のCD管2本
1個用深型
型番:SBP-Y SBP-Y
2個用深型
型番:SBP-WY SBP-WY
2個用深型仕切り付
型番:SBP-WYM SBP-WYM
3個用深型
型番:SBP-3WY SBP-3WY