DHCPは家庭内LANには必須の機能
LANに参加しようと接続してきた機器(PCやスマホ、タブレットなどの端末)に対してローカルIPアドレスを割り振り、LAN内のIPアドレスが重複しないように管理する機能。DHCPとは「Dynamic Host Configuration Protocol」の略。
DHCPサーバーとクライアント(端末)の間の具体的な動きは以下のようになる。
- DHCPサーバ側で、あらかじめDHCPクライアント用にIPアドレスをいくつか準備しておき(アドレスプール)DHCPクライアントの要求に応じて、この中から一つのIPアドレスを割り当てる(リースと呼ばれる)
- IPアドレスの割り当てを要求するDHCPクライアント(ノートパソコンなど)が物理的にネットワークへ接続されると、宛先IPアドレスが「255.255.255.255」のブロードキャストのUDPパケットを送出する(DHCP Discover)
- このパケットを受信したDHCPサーバは、前述のプールからリースアドレスの候補を選択し、クライアントのMACアドレス向けに返信する(DHCP Offer)
- 候補を受け取ったクライアントは、その候補が自身のブロードキャストドメイン内で使用されていないかを確認し、DHCPサーバーに候補アドレスの使用承認を依頼する(DHCP Request)
- 使用承認の依頼を受けとったDHCPサーバーは使用承認(DHCP Acknowledge)を送信すると同時に、リース済みのIPアドレスとリース先のMACアドレスのテーブルを作成管理する。
一般的に家庭向けブロードバンドルーターには必ずと言っていいほどDHCPサーバー機能が組み込まれている。スマホやタブレットの普及でWi-Fi接続するクライアント数が増える傾向のため、もはや必須機能と言っても過言ではない。